未病を予防するための健康法ーー「漢方養生学®」について、何となくでもおわかりいただけたでしようか?
個々の体質に合う養生の方法は人によって違います。まずは自分の身体の状態をよく観察し、毎日の生活から適切な食事や運動、休息、睡眠の方法を取り入れて、健康増進に役立ててください。そして「漢方養生学®」を学ぶことで、自分に合った、または自分の家系に合った「養生書」をつくっていただければと思います。
日本の「漢方医学」は、3世紀頃に朝鮮半島を経て伝えられた、中国の伝統医学「中医学」が、その後、日本で独自に発達し伝承されてきたものです。その昔、武家では家ごとにお抱えの医者がおり、長年の経験から、家系特有の体質に合った対処法や養生法が確立されていました。
しかし戦国時代にその方法が外に漏れると、戦の勝敗にも影響しかねないという理由から、養生の方法は書物などには残されず、門外不出のまま親から子へと、ひっそりと伝承されました。
「自分の家では冬になると、おばあさんが毎年〇〇を作って、冬の間の保存食としていた」一一などという生活の知恵も、実はその家に伝わる養生法の名残かもしれません。
早寝早起きや、バランスのとれた食生活に、適度な運動が健康によいことは誰もが知っています。しかし、現代の多忙な生活環境や職業によっては、健康的な生活など「無理がある」、また「わかっていてもできない」ことも多いのではないでしようか。そんな忙しい毎日でも、「どうしたら元気になれるのか」を考えたのが、この「漢方養生学」です。
- Wellness, Active, and Happiness.
元気に行動して、笑顔の絶えない生涯。これこそが最大の幸福だと思いませんか?
この「漢方養生学®」が少しでもお役に立てたら幸いです。